長鼓山古墳 ちょうこさんこふん
長鼓山古墳
ちょうこさんこふん
Janggosan-gobun
韓国・全羅南道咸平郡咸平邑長年里所在の前方後円形古墳。古墳は米出集落西側の標高47mの小丘から南側に下る丘陵稜線の末端部に位置する。長軸方向は北東ー南西で丘陵稜線に沿って円形部を地形上高位に当たる北東側、方形部を低位に当たる南西側に置く。墳丘の半ばとその北東側は山林、他の部分は耕作地に囲まれている。墳丘は比較的よく原形を留めるが、円形部の頂上には予備軍の塹壕と民墓1基、くびれ部と西側境界地点に民墓1基がある。東南側は民墓2基と民墓を取り巻く莎城によって墳丘が大きく損なわれている。方形部の頂上にも西側斜面に沿って塹壕が長く掘られていて、頂上近くに削平された民墓1基がある。さらに方形部前面にあたる南西斜面にも民墓4基があり、墳丘裾を大きく毀損している。墳丘の規模はそれぞれ全長66m、円形部直径36m、同高5m、方形部先端推定幅36m、同高5mほどを測る。方形部の前面に幅6〜7mほど、円形部の北東側にも幅6〜8mほどの周溝痕跡が確認される。また墳丘上において円筒形土器片も採集されている。
(大竹弘之)
以上、転載
*mapは全羅南道咸平郡咸平邑のエリア
