長院里遺跡 ちょういんりいせき
長院里遺跡
ちょういんりいせき
Jangwon-ri-yujeok
韓国・忠清南道公州市正安面長院里にあり、標高71m付近の丘陵地の頂上部から傾斜面にかけて営まれた櫛目文土器(新石器)時代から李朝(朝鮮)時代にまたがる複合遺跡。道路工事に伴って、忠清埋蔵文化財研究院が1999年に発掘調査した。その結果、櫛目文土器時代の遺物包含層と土器・石器、無文土器(青銅器)時代の竪穴住居跡2・貯蔵穴5・遺物包含層と土器・石器、原三国(三韓)時代の周溝墓(土壙墓)29、甕棺墓7と灰陶質(瓦質)土器・鉄鏃・鉄鎌・素環頭鉄刀子・鉄刀子・鉄斧・鉄矛、李朝時代の建物跡1・竪穴住居跡2・墳墓153と陶磁器・土器・瓦・銅匙・銅鉢・銅鈴・銅銭・銅釘や、年代不明の掘立柱建物跡1など、全部で202の遺構群と豊富な遺物を検出した。とりわけ原三国時代の周溝墓と、灰槨墓や木棺墓を含む李朝時代末期の墳墓は、それぞれの時代の墓制のまとまった調査例として重要である。
(西谷正)
以上、転載
*mapは公州市長院里
