赤城碑 せきじょうひ
赤城碑
せきじょうひ
Jeokseong-bi
韓国・忠清北道丹陽郡丹陽邑下坊里の赤城山城内で、1978年に発見された三国時代新羅の石碑。高さ0.93m、幅1.0mの自然石の前面に平坦面を整えて、そこに楷書体で刻字した。20字22行合計290文字が判読されている。6世紀中ごろとされる石碑は、赤城つまり高句麗領の赤城県を領域化した、新羅の真興王が記念に立てた碑である。碑文の内容は、中央政治と地方統治組織、村落の存在形態、干郡外位の分化、官等制などに関して貴重な資料を提供する。さらに、高句麗から新たに編入した領域の服属民に対して、完全な新羅民として差別意識を持っていなかったことなど、領域拡大の過程もうかがえる重要な文字資料である。
(西谷正)
以上、転載
こんなにすごい歴史的資料が、1500年ほども風雨に耐えて佇んでいる!?と驚きました。
幹線道路のSA駐車場から裏手の斜面を登ると、そこにポツンと。さらに上までひと頑張りして登るといきなり絶景が現れ、もう一度驚きます。
この斜面は新羅の対高句麗の前線、赤城山城の城壁。その上を歩けます。
眼下には南漢江が流れる雄大な眺め。川や道を抑える交通の要衝と体感できる、そんな場所に赤城碑はありました。
