池山洞45号墳 ちさんどう45ごうふん

池山洞45号墳
ちさんどう45ごうふん
Jisan-dong-45(sasipo)ho-bun

韓国・慶尚北道高霊郡高霊邑に所在する池山洞古墳群中の大型古墳。1977・78年に、啓明大学校博物館が発掘調査した。外護列石に基づくと、南北径23m、東西径22mの大型円墳である。中央部に長さ7.1m、幅1.6m、高さ1.8mの狭長な1号石室と、長さ4.7m、幅1.7m、高さ1.7mの2号石室がある。1号石室は主室で中央に被葬者、両端に殉葬者2体、第2号石室は副室で殉葬者1体が確認された。その周囲に11基の小石槨が規則的に配置されている。これらは殉葬墓であり、計9体の人骨が出土した。小石槨には割石で築造するものと、板石で築造するものとの2種類があるが、1号石槨は割石積石槨の中に、板石で石棺を構築している特殊な造りであった。副葬品には陶質土器・三葉環頭大刀、杏葉などの馬具類、耳飾などの装身具類がある。1号石室から出土した鏡片は倭鏡とされる。2号石槨からは枘孔鉄斧が出土している。6世紀前葉の築造である。

(定森秀夫)

以上、転載

 

 

*辞典解説文より漢字ピックアップ


ゼイ、ほぞ