中島遺跡 ちゅうとういせき

中島遺跡
ちゅうとういせき
Jungdo-yujeok

韓国・江原道春川市中島に所在する無文土器(青銅器)時代〜三国時代初期の遺跡。北漢江の中洲に立地する。1980〜84年に、国立中央博物館によって無文土器時代の支石墓2基と、原三国(三韓)〜三国時代初期の住居跡2軒が調査され、江原大学校博物館によって、支石墓1基と積石塚1基が発掘調査された。支石墓はいずれも上石の周囲に積石を持つもので、下部構造には組合せ式石棺が見られ、無文土器・石斧・石鏃・石鑿・管玉などが出土している。住居跡は平面方形を呈し、中央に敷石を持つ楕円形の炉跡があり、東壁には煙突施設と推定される構造物がある。出土遺物としては無文土器、赤褐色および灰色の叩き目文土器、鉄鏃・鉄斧・砥石・磨石・炭化アワなどがある。積石塚は双墳であり、東墳は一辺15m、高さ5mの方錐形を呈し、埋葬主体部は内槨と外槨に分かれていた。青銅製耳飾・鉄刀子・鉄鏃・灰色硬質土器などが出土した。

(高久健二)

以上、転載

 

*辞典解説文より漢字ピックアップ


サク、うが(つ)、のみ

 

 

*mapは春川市中島