界壕 かいごう
界壕
かいごう
金代の北辺に構築された軍事施設。現在のロシア、中国・内蒙古自治区を東北から西南方向に約2500kmの距離に及び、その総延長は7000㎞を超える。一般に幅5〜6m、深さ2m前後の塹壕を築き、その背後に塹壕から得られた土石を用いて現高4m以下の長城を築いている。これを基本にその前後に複数の防衛線を敷き、一定の間隔をもって堡塁を配している。特に最北辺のものは遼代の辺墻とする理解も呈されている。南線は東北路・臨潢路・西北路・西南路からなる。李文信や黒龍江省博物館・吉林省文物工作隊により調査された。
(高橋学而)
以上、転載
*辞典解説文より漢字ピックアップ
墻
ショウ、かき、へい
