鍛冶具 かじぐ
鍛冶具
かじぐ
鉄器の製作に必要な道具として金槌・鉄鉗・鏨・鉄砧がある。5世紀に古墳の副葬品として出現し、6世紀後半以降は副葬されなくなる。近畿から西日本の地域に多く分布する。横穴式石室を内部主体とする古墳時代後期にも副葬品として出土している。鍛冶具が出現する時期は、短冊形鉄斧が有袋鉄斧へ、方形鍬・鋤がU字形へ、長方形鎌の先端が尖る鎌へ変化する。また、鉄鋲短甲が出現する時期であり、背景に渡来人の存在が考えられる。
(関清)
以上、転載
*辞典解説文より漢字ピックアップ
鉗
カン、ケン、かなばさみ、くびかせ、と(じる)、はさ(む)
鏨
サン、ザン、たがね、え(る)、ほ(る)
