万樹里古墳群 まんじゅりこふんぐん
万樹里古墳群
まんじゅりこふんぐん
Mansu-ri-gobungun
韓国・全羅南道霊巌郡始終面万樹里始面所在の古墳群。6〜7基からなり3基が調査されている。1号墳は封土の直径10m、高さ1mほどの小型で、地下深くに木棺墓1基のみが検出された。出土遺物に土器のほかに鉄刀子・鉄斧などがある。2号墳は1号墳に隣接するが、半壊しており4基の甕棺が確認された。甕棺は専用棺を使用した合口式1基、短甕式1基、小型甕棺1基と、大型壺を用いた合口式1基である。専用の短甕式甕棺内からは20代の女性人骨が比較的良好に残っていた。出土遺物には土器をはじめ、管玉・ガラス玉・刀子などがある。4号墳は1・2号墳から若干離れて位置し、東西長40mほどの長楕円形を呈する墳丘で周囲に溝が確認された。東辺が短い東西方向の梯形古墳と推定されるが、埋葬施設は木棺墓4基、土壙墓6基、専用甕棺3基、小型甕棺2基など、全部で15基で構成されるが、中心主体は木棺墓であった。出土遺物には土器・鉄器・玉などがある。
(大竹弘之)
以上、転載
*mapは霊巌郡始終面万樹里
