明刀銭 めいとうせん

明刀銭
めいとうせん

中国の春秋・戦国時代(BC770〜221年)に作られた青銅製刀子を祖形とする貨幣で、刀銭と総称される尖首刀・明刀・斉刀・直刀の4型式の一つ。明刀は尖首刀の後をうけて作られ、基本的な形態は尖首刀と同じであるが、表側に「明」の文字があることからこの名がついた。燕を中心に使用され、燕の支配下にあった地域、現在の河北省および遼寧省を中心に広範に分布しており、一部は朝鮮半島や日本でも出土する。わが国では沖縄県那覇市外の城岳貝塚での発見例がある。

(小畑弘己)

以上、転載

 

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