珍敷塚古墳 めずらしづかこふん
珍敷塚古墳
めずらしづかこふん
福岡県うきは市(旧浮羽郡)吉井町富永に所在する装飾古墳。耳納山北麓の扇状地上に位置し、付近には装飾古墳が集中する。墳丘は削平を受け、石室は大破するが、奥壁と右側壁基部が残存し、朱・青色を用いた装飾が描かれている。奥壁には靫3個と蕨手文を中央に配し、左側には同心円の下に櫂を持つ人と舳先に鳥を乗せた船、右側には盾を持つ人・蟾蜍・鳥・円文が表現され、右側壁にも同心円2個を描く。蟾蜍は高句麗古墳壁画などでは月を象徴する。6世紀後半の築造と考えられる。
(岡田裕之)
以上、転載
