弥勒山城 みろくさんじょう

弥勒山城
みろくさんじょう
Mireuksanseong

韓国・全羅北道益山市金馬面新龍里などに所在し、三国時代百済最大の寺院である弥勒寺の背後の、標高430mの弥勒山に築かれた包谷式山城。城周1776mの石築山城で、東門と南門が確認されている。1990・91年に圓光大学校馬韓・百済文化研究所が東門付近を発掘調査した。山頂下に『三国遺事』武王条に記された獅子寺に関わるとされる獅子庵がある。築城時期ははっきりしていないが、「金馬渚」銘平瓦が出土したといわれており、統一新羅時代までさかのぼるのではないかと考えられている。発掘調査では、主に高麗時代から李朝(朝鮮)時代の瓦や土器などが出土している。

(亀田修一)

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