芽村里古墳群 ほうそんりこふんぐん
芽村里古墳群
ほうそんりこふんぐん
Mochon-ri-gobungun
韓国・忠清南道論山市陽村面茅村里に所在し、鶏龍山の南端につながる国司峰の西南方向の丘陵上に立地する。1968年に国立中央博物館によって2基の竪穴式石槨の調査が行われたが、本格的な学術調査は92・93年の公州大学校博物館による。92年の調査においては、三国時代百済の横穴式石室1基、竪穴式石槨13基、甕棺1基、高麗時代の横口式石槨1基が調査された。12号横穴式石室は盗掘と流失によって不明な点もあるが、トンネル形天井の玄室と片袖式羨道を有するものと推定される。玄室の規模は長さ260㎝、幅130㎝である。出土遺物としては金銅製耳飾・三足土器片・坏身などが注目される。1号竪穴式石槨は長さ220㎝、幅50㎝、高さ72㎝である。出土遺物は勾玉・高坏などである。93年の調査では竪穴式石槨17基、甕棺2基が確認された。代表的な5号竪穴式石槨は445㎝、幅140㎝、高さ170㎝の規模を有する。遺物としては銀装環頭大刀をはじめ器台・三足土器・蓋坏などの各種の土器、鞍金具などの馬具の出土が注目される。
(禹在柄)
以上、転載
*mapは陽村面茅村里
