荻堂貝塚 おぎどうかいづか

荻堂貝塚
おぎどうかいづか

沖縄県中頭郡北中城村荻堂後原に所在する縄文時代後期の貝塚で、荻堂式土器の標準遺跡。荻堂集落北側、標高約120mの琉球石灰岩丘陵の北面する崖下に存し、1919年(大正8)松村瞭により発掘調査が行われた。荻堂式土器は縄文時代後期を代表する土器の一つで、伊波式土器に後続する。石器(石斧・槌石・凹石)、貝製品(貝匙・貝小刀など)、骨器(銛・針)、貝製装飾品(貝包丁・貝輪・玉類・垂飾)などが出土した。

(上原靜)

以上、転載