温陽里遺跡 おんようりいせき

温陽里遺跡
おんようりいせき
Onyang-ri-yujeok

北朝鮮・もと平安南道寧遠郡温和面に属し、明刀銭と布銭が数百枚重なり合って銹着して出土した遺跡。大同江上流の交通不便な山間地帯で、四面を山に囲まれた盆地のほぼ中央に当たる。1930年に山の傾斜地で発見された。明刀銭は表に「明」、裏面に「化」「行」などの文字があり、布銭は安陽布と考えられる。この遺跡は朝鮮で、明刀銭と布銭が伴出した最初のものとされ、楽浪郡時代以前のこの地域の歴史を考える上で重要な資料である。

永島暉臣慎)

以上、転載