前掌大遺跡 ぜんしょうだいいせき
前掌大遺跡
ぜんしょうだいいせき
Qianzhangda-yizhi
中国・山東省滕州市官橋鎮前掌大村にある商周時代の墓地遺跡。1964年に発見、81〜99年にかけて8次にわたる発掘調査が行われた。村の北側台地(北区)に新石器時代龍山文化・商時代中・後期の遺存が、また南側台地(南区)に商時代後期・西周時代・戦国時代・漢時代の遺存が検出された。北区・南区で合わせて商周時代の土壙墓約100基、車馬坑5基、ほかにもウマ・ウシ・イヌ・人の殉葬坑が検出された。副葬品として青銅礼器・青銅兵器・青銅車器・玉器・骨器・土器・原始瓷器・が多数出土した。大型・中型墓は、配列に規則性があり、1〜2条の墓道を伴い、青銅礼器や玉器が多く副葬され、ほかとは明らかな区別がある。全長16m以上を測る4号墓は、柱穴の存在から、墓室・墓道を覆う建築物があったとされ、注目されている。なお、遺跡は方国王侯・貴族級の墓地であったと推測されている。
(今村佳子)
以上、転載
*辞典解説文より漢字ピックアップ
滕州市
とうしゅうし
原始瓷器
げんししき
