舎羅里遺跡 しゃらりいせき
舎羅里遺跡
しゃらりいせき
Sara-ri-yujeok
韓国・慶尚北道慶州市西面舎羅里の標高40〜100mの丘陵地に位置する墳墓遺跡。工場建設に伴い1995・96年にかけて嶺南文化財研究院が発掘調査した。その結果、無文土器(青銅器)時代の竪穴住居跡5軒、原三国(辰韓)時代の木棺墓7基、三国時代新羅の木槨墓67基、積石木槨墓43基、石槨墓12基、甕棺墓2基など、多種多様な遺構136基が検出された。そのうち、原三国時代の舎羅里130号木棺墓において確認された銅剣・仿製鏡・虎形帯鉤・鉄鍑・板状鉄斧などの一括遺物は、辰韓の基準資料として注目される。また、慶州西部地域一帯の大規模墳墓群の一つとして、新羅国家の形成過程や構造を考える上で、貴重な墳墓資料を提供したといえる。
(西谷正)
以上、転載
*mapは慶州市西面舎羅里
