細竹里遺跡 さいちくりいせき
細竹里遺跡
さいちくりいせき
Sejuk-ri-yujeok
北朝鮮・平安北道寧辺郡細竹里の清川江河岸沖積地に所在する無文土器(青銅器)〜原三国(古朝鮮)時代の集落遺跡。1962・63年に科学院考古学および民俗学研究所によって、文化層と27軒の住居跡が発掘調査された。
住居跡は櫛目文土器(新石器)時代のものが1軒、無文土器時代のものが22軒、原三国時代以降のものが3軒である。原三国時代の1号住居跡ではオンドル施設が検出されている。
文化層は下層から櫛目文土器時代の第1文化層、無文土器時代の第2文化層、原三国時代以降の第3文化層に分かれ、第2文化層はさらに上・中・下層に分かれる。遺物については第1文化層から櫛目文土器、石棒や発火石などの石器類、石製装飾品などが、第2文化層から深貴里・公貴里型土器、美松里型土器、墨房里型土器などの無文土器、磨製の石鏃・石槍・石斧・環状石斧・石包丁・石鎌・砥石・磨石・紡錘車・漁網錘などの石器類、石製装飾品、土玉などが出土した。第3文化層では縄蓆文叩き目文灰色土器、鉄戈・鋳造鉄斧・鉄鍬・鉄鎌・鉄鑿・鉄刀子などの鉄器類、銅鏃・布銭・明刀銭・石製把頭飾・銅鏃鋳型などが出土した。
(高久健二)
以上、転載
