石巌里墳墓群 せきがんりふんぼぐん

石巌里墳墓群
せきがんりふんぼぐん
Sokam-ri-bunmyogun

北朝鮮・ピョンヤン特別市楽浪区域土城洞(旧・平安南道大同郡大同江面石巌里)に所在する楽浪郡時代の墳墓群。1916年(大正5)に関野貞らによって6号墳(木槨)、9号墳(木槨)、99号墳(塼室)、120号墳(塼室)、253号墳(塼室)が発掘調査され、楽浪墳墓の実態が初めて明らかにされた。その後、24年には小場恒吉らによって20号墳(木槨)、52号墳(木槨)、194号墳(木槨)、200号墳(木槨)が、25年には東京帝国大学によって204号墳(塼室)と205号墳(木槨)が調査された。31年以降は、朝鮮古蹟研究会によって発掘調査が行われるようになり、31年に201号墳(木槨)と260号墳(木槨)、32年に266号墳(塼室)、34年に212号墳(木槨)、35年に255号墳(塼室)と257号墳(木槨)、41年に214号墳(木槨)、42年に215号墳(木槨)、219号墳(木槨)、292号墳(塼室)、293号墳(木槨)、43年に218号墳(塼室)、294号墳(塼室)、297号墳(塼室)が調査された。解放後も木槨墳が調査されており、おおむね楽浪郡の全時期にわたって造営された墳墓群と推定される。

(高久健二)

以上、転載