瑞山磨崖仏 ずいざんまがいぶつ

瑞山磨崖仏
ずいざんまがいぶつ
Seosan-maaebul

韓国・忠清南道瑞山市雲山面龍賢里の伽耶山渓谷にある。絶壁の東南端に三尊仏像が彫られていることから、瑞山磨崖三尊仏像とも呼ぶ。材料は花崗岩である。寺院名は不明であるが、三国時代百済の600年前後の作品と推定されている。この地域は百済の泗沘時代において、中国の文物が西海岸の泰安半島から、当時の都であった扶余に至る古代交通路上に位置する。高さ280㎝の如来立像の本尊を中心に、左側(向右像)には高さ166㎝の半跏思惟像を、右側(向左像)には高さ170㎝の菩薩立像を配置している。この三尊仏は法華経に由来する授記三尊仏像と推測されている。これに類似したものとして、忠清南道泰安郡泰安邑東門里に泰安磨崖三尊仏像がある。

(李タウン)

以上、転載