勝利山人 しょうりさんじん
勝利山人
しょうりさんじん
Seungrisan-in
北朝鮮・平安南道徳川郡勝利山に所在する石灰岩の洞窟遺跡で発見された化石人類。徳川人の臼歯が発見される1年前の1972年に、すぐその上層(第4層)で、保存状態のよい人類の下顎骨が1点出土し、勝利山人と命名された。その下顎骨は顎の突出が未発達で、頤孔の位置が現代朝鮮人に比べて低く、出土層が上部更新世末期に該当することなどから、新人の初期段階のものと考えられている。歯牙は右側部分の第2小臼歯の後部破片と第1大臼歯のみ残り、35歳くらいの壮年男子のものと推定されている。金喬敬は勝利山人の年代を4万〜3万年前とする。
(中山清隆)
以上、転載
*辞典解説文より漢字ピックアップ
頤
イ、あご、おとがい
