上京2号寺跡 じょうきょう2ごうじあと
上京2号寺跡
じょうきょう2ごうじあと
Shangjing-2(erhao)-sizhi
Sanggyong-2(i)ho-saji
中国・黒龍江省寧安市の渤海の上京にある寺院跡。1934年(昭和9)に東亜考古学会が調査して第1寺址と呼称し、64年の中国・北朝鮮合同調査で第2寺址と呼称した。外城中央を南北に延びる大路の東に立地する。清代末期に建立された興隆寺が遺跡上に建ち、現地では南大廟とも呼ばれる。仏殿に渤海の石仏が安置されている。坐高2.45mの石仏は破損が激しく、1971年に顔面や体部側面・蓮華座などを補修した。石仏から15m南の仏殿正面に高さ約6mの石灯籠がある。玄武岩を加工して製作され、八角形の基台上に中ほどがエンタシス状のふくらみを持つ竿石が立ち、八角形の火袋石・笠石・九輪が載せられている。中央大路を挟んで西側に1号寺跡があるほか、これまでに城内で9ヵ所の寺院跡が報告されている。
(小嶋芳孝)
以上、転載
