洛陽上陽宮跡 らくようじょうようきゅうあと

洛陽上陽宮跡
らくようじょうようきゅうあと
Luoyang Shangyanggong-yizhi

中国・河南省洛陽市にある庭園。隋唐洛陽城の皇城西南隅にあり、池・廊房・釣殿・築山からなる。池は幅5〜3m、深さ1.5mで西から東に緩やかに蛇行し、長さ53mまで確認されている。底は平らで玉石敷き、段差のない北岸は大型の太湖石、南岸は1段目が大型の太湖石、2段目が塼で護岸され、1段目と2段目の間に小石敷きの通路がある。建築基壇は南北両岸にあり、南岸の2基の基壇のうち東部廊房は南北方向、西部廊房は東西方向で、両者はL字状に連結され、基壇化粧の塼と雨落溝がめぐる。北岸の基壇は南北方向の1基で、基壇南端は北岸と接し、南に接して池中に釣殿がある。釣殿の基礎は池中に造られ、版築で固めた地面を方形の塼と石で敷き詰め、東西2辺に横木2本を平積みしている。築山は北岸と南岸に6ヵ所検出された。長方形塼・方形塼・平瓦・丸瓦・軒瓦・鬼瓦・鴟尾・石製螭首などが出土している。

(吉田恵二)

以上、転載

 

 

*辞典解説文から漢字ピックアップ


チ、みずち