四神図 ししんず

四神図
ししんず

中国において、青龍・白虎・朱雀・玄武をそれぞれ東西南北の守護神とする思想は戦国時代に始まり、前漢時代末期以降、四神鏡や画像石、墓室の壁画、塼の文様として出現し、魏晋南北朝から唐にかけて墓室内の壁画の一部として描かれた。中国では四神思想は永く命脈を保ち、明清時代の買地券の券文に四神の名が記されている。朝鮮半島では三国時代の高句麗古墳の壁画に多用され、日本では高松塚古墳やキトラ古墳の壁画に描かれた四神図が有名であるが、薬師寺金堂の本尊台座にも四神の浮彫りがある。

(吉田恵二)

以上、転載