新基洞古墳群 しんきどうこふんぐん
新基洞古墳群
しんきどうこふんぐん
Singi-dong-gobungun
韓国・忠清南道公州市新基洞にあり、公州より東南方向に2㎞離れた月城山の南丘陵に位置する。1㎞離れた隣接する丘陵には金鶴洞古墳群が向い合っている。1980年には国立公州博物館によって1基の片袖式の羨道を持つ横穴式石室が調査された。その後91年に、公州大学校博物館によって本格的な学術調査が行われ、三国時代百済の横穴式石室4基と、高麗時代の石槨墓13基が発掘された。4基の百済の横穴式石室はいずれも長軸が南北方向で南に開口している。このうち1号墳は、東西の長壁は垂直に積み上げるのに対し、南北の短壁はアーチ形に築造するいわゆるアーチ形天井の玄室と片袖式の羨道を持つ横穴式石室である。出土遺物は棺釘以外はほとんど出土していないが、天井の形態が武寧王陵や宋山里6号墳と類似するトンネル形である点を考慮して6世紀中ごろに編年される。
(禹在柄)
以上、転載
*mapは公州市新基洞
