宋山里6号墳 そうざんり6ごうふん
宋山里6号墳
そうざんり6ごうふん
Songsan-ri-6(yuk)ho-bun
韓国・忠清南道公州市宋山里に所在する、宋山里古墳群のうちの王陵と推測されている塼築封土墳。北東に武寧王陵が隣接する。1933年発見されたが、墳丘の大きさなど詳細はよくわからない。内部主体は中国南朝の墓制による両袖横穴式塼室墳で、アーチ形天井をなし、南に開口している。四壁に四神図が描かれている。東西両壁と北壁にそれぞれ3個と1個の舟形の龕が造られている。床面には塼が敷かれ、その上に棺台が1基築かれている。四壁を構築した塼の文様は銭文であるが、閉塞用の塼に「梁官瓦為師矣」の線刻をもつ蓮華文塼があった。この銘文によって考古学的な成果のみならず。文字資料によって中国南朝との関係が明らかにされた。遺物は金製耳飾とガラス小玉・真珠玉数百しか残っていなかった。この古墳の被葬者に関しては、東城王と聖王が候補に上がっている。
(亀田修一)
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