双楹塚 そうえいづか

双楹塚
そうえいづか
Ssangnyeong-chong

北朝鮮・南浦市龍崗郡龍崗邑所在の三国時代高句麗の壁画古墳。西約200mには大型の石室を有する壁画古墳、龍崗大墓がある。石室は正方形の前室と後室（3.0m四方）からなり、通路に2本の精巧な八角石柱があることから双楹（柱）塚と命名された。天井は3段の平行持送りの上に2段の隅三角持送りがある。壁画はまず四隅の二重肘木の斗栱で梁を支え、その上に一種の蟇股を描き、建物内部に模している。前室壁画は壁部の青龍と白虎、入口を守る南壁両側の人物図などである。後室壁画は北壁に墓主夫婦像と玄武がある。墓主夫婦は、幔幕に覆われた2層建物内の牀に座る。東壁には僧侶を含む9人の男女立像があり、南壁の梁上には相対する朱雀が描かれる。また羨道には守門将・牛車・騎馬・雑技人物など、天井部には蓮華文・唐草文・三角形火炎文・雲文・日象・月象などがある。

（南秀雄）

以上、転載

＊辞典解説文より漢字ピックアップ

蟇
バ、バク、マ、がま、ひきがえる
蟇股＝かえるまた

牀
ショウ、ソウ、こしかけ、だい、とこゆか