隋大興城 ずいだいこうじょう
隋大興城
ずいだいこうじょう
Sui Daxing-cheng
中国・西安市にあり、隋の文帝が開皇3年(583)に漢長安城東南の龍首原に建設した都城で、宮城・皇城・城郭からなる。外郭城は東西9721m、南北8651m、全長36.7㎞の城壁と外濠に囲まれ、東西南に各3門が付く。南面中央の明徳門には五つの門道、他の門には三つの門道がある。城郭内は東西14条、南北11条の大街によって108の坊に区分され、各坊はさらに坊内道路によって16区に分割されていた。皇族が住む宮城、官衙が置かれた皇城を除く城内諸坊は寺院・道観を含む居住区であり、皇城外東南に「都会」と呼ぶ東市、西南に「利人」と呼ぶ西市が置かれ、龍首渠・清明渠・永安渠を開鑿して宮苑に水を引いた。宮城は城内北端中央の東西2820m、南北1492mを占め、中部に宮殿区、その東に東宮、西南に掖庭宮、北に太倉、南部に大興殿がある。皇城は宮城の南にあり、東西2820m、南北1843mの南面中央の朱雀門から南の明徳門まで幅155mの朱雀大街が南北に走っていた。
(吉田恵二)
以上、転載
