狩猟塚 しゅりょうづか

狩猟塚
しゅりょうづか
Suryeop-chong

北朝鮮・南浦市臥牛島区域火島里所在の三国時代高句麗の壁画古墳。「梅山里四神塚」「梅山里狩塚」ともいう。狩猟図は高句麗の壁画古墳で一般的なモチーフであるが、発見当時は珍しかったことからこの名が付された。石室はほぼ正方形（3.5m×3.3m）で、羨道は東に偏ってつき、天井は穹窿・平行・隅三角持送りである。壁面は漆喰を塗った上に描かれる。北壁には帳房内の牀に座る墓主と3人の妻妾の図と双玄武がある。墓主らの胸と腰には領布のようなものが翻り、墓主の頭の上に「仙覚」という墨書がある。また墓主の横に牽かれた馬がある。東壁には青龍と騎馬人物、西壁には白虎と狩猟図、南壁には相対する朱雀がある。そのほか日象・月象などがあり、持送り部には簡略な雲文と唐草文が描かれている。

（南秀雄）

以上、転載

＊辞典解説文より漢字ピックアップ

牀
ショウ、ソウ、こしかけ、だい、とこ、ねだい、ゆか

栱
キョウ
意味：くい。大きなくい
柱の上に置いて棟木を支える資格の木