五女山城 ごじょさんじょう

五女山城
ごじょさんじょう
Wunu-shancheng
Onyeo-sanseong

中国・遼寧省桓仁県に所在する、三国時代高句麗前期の山城。標高820mの山頂に立地する。四周は断崖絶壁で、自然の要衝地となっている。山頂部と中腹に城墻(城壁)と門が築かれている。桓仁地域は高句麗建国の地、「卒本」といわれる。1996〜99・2003年に遼寧省文物考古研究所によって発掘された。第1期文化(新石器時代後期〜青銅器時代)から第5期文化(金代)の遺跡・遺物に分けられた。高句麗前期(第3期文化)では礎石建物跡・住居跡・兵営跡・哨所跡・貯蔵施設跡・鉄器窖蔵が見つかっている。城壁(墻)の構築時期は高句麗前期と報告されているが、5世紀代に築造された可能性もある。五女山城の南に高力墓子村古墳群・上古城子古墳群・米倉溝古墳群・下古城子土城跡が分布する。

(東潮)

以上、転載