興慶宮跡 こうけいきゅうあと

興慶宮跡
こうけいきゅうあと
Xingqinggong-zhi

中国・陝西省西安市にある宮殿跡。唐長安城興慶坊に位置し、玄宗李隆基の藩邸を開元2年(714)に離宮とし、その後、興慶宮朝堂を造営して朝政を聴く所となった。宮は東西1080m、南北1250mの長方形を呈し、版築の城壁が取り囲む。主要な建築に興慶殿・大同殿・南薫殿花・相輝楼・沈香

亭があり、大明宮・曲江池とは閣道で結ばれ、玄宗がここで政務の処理や外国使臣との接見を行った。唐代末に朱全忠が昭宗を強迫して都を洛陽に移したときに厳しい破壊を受けた。1949年以後、龍池・花萼相輝楼・勤政務本楼などが部分的に発掘され、花萼相輝楼・沈香亭などが復元されて公園として整備された。阿部仲麻呂留唐1200周年に当たる1979年に、これを記念して記念碑が建てられた。

(吉田恵二)

以上、転載

 

 

*辞典解説文から漢字ピックアップ


ガク・うてな・はなぶさ