有舌尖頭器 ゆうぜつせんとうき

有舌尖頭器
ゆうぜつせんとうき

有舌尖頭器は槍先として使用され、土器の出現や石鏃の発展とともに、縄文時代草創期を象徴する遺物である。頭部に対して短い舌状の基部を持っている。槍には人の手の延長としての手槍(突き刺す槍)と、手から離れて目標物に向かって飛ばす投槍の二つの用途がある。有舌尖頭器は投槍の槍先と考え、旧石器時代後半に発達する木葉型尖頭器などは、手槍の槍先と考えられる。

(中村修身)

以上、転載